名古屋大学の院試(H31)について
予告通り、入試問題の感想みたいなものを書きます。それにしても「院試」というワードを入れただけで昨日はアクセス数がものすごく増えました。ありがたいことです。これからアニメの話をする時もタイトルに「院試」と入れておきますね
・名大対策
特にしてません。本命が京大だったこともありそちらに重点を置いてました。強いて挙げるなら過去問を5年分解きましたが、解答を持っていたわけでもないので自分で答えを作って満足していただけでした。
特徴としては細かく小問をつけて順に難しくなるのですが、誘導が丁寧で(京大の作問者もぜひ見習っていただきたい)、当然ですが最後の方の問題で差が付きます
今挙げた特徴とかは名古屋大学大学院入試案内のホームページで過去問を見れば誰でも分かります。つまり上の文章を読んでも実は意味がありませんでした
以下今年の入試に対する所感を書きます。ようやく本題ですね。
筆記試験
・第1問(力学)
円周を動く質点について
ポテンシャルエネルギーを答える問題が出るとは思わなかった。アルファベットの練習か??
後半ではラグランジュの未定乗数法を用いる小問が出てきましたが、詳細が問題文中に書かれていたため安心して完答
・第2問(電磁気学)
前半はマクスウェル方程式から電場磁場を求めてポインティングベクトルに繋げるよくありそうな問題
後半は電磁波の話
最後の問題でベッセル関数の整数が0と気付かずに失点したのは非常に悲しい
・第3問(量子力学)
みんな大好き調和振動子
序盤は「答えだけでよい」ラッシュ
エネルギー固有値の式の形を後の問題でネタバレするのはおもしろい(誰でも分かるからいいけど………)
最後の問題だけ解けませんでした
・第4問(統計力学)
平均場近似を知ってたらほぼ完答できる
例年より易化してて最後の問で差が付くようなものばかりでした。あと英語は重力波についてでした
・面接
志望動機や筆記試験の出来についてなど他愛もない事務的な質問
↓
倫理的な質問(カンニングをみたらどうするかなど)
↓
天文学クイズ
という具合でした。
理論宇宙物理学の研究室に合格しましたが、倍率の事情は全く知りません。
そもそも倍率なんて蓋を開けてみないと分からないですから、本当に考えるだけ無駄です。諦めて(?)素直に行きたい研究室に出願しましょう。
おおまかに理論寄りの研究室の倍率が高い……という傾向はありますが、年によって変わりうるものです。実験や観測でも人気の高いところは存在します
感想としてはこのくらいです。次の記事では京大の話をします